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【イントロダクション】

 

モンゴルやカザフスタンと国境を接し、アジアの真珠とも賞される山深い国、ロシア連邦アルタイ共和国。大地を震わす超低音の倍音を駆使した独特の唱法によって、英雄叙事詩「カイ」が歌い継がれてきました。かつては幾晩にも渡ってシャーマンによって語り歌われ、その喉歌はモンゴルの「ホーミー」やトゥバの「ホーメイ」にも通じます。歴史の中に消え去ろうとしていた「カイ」は、アルタイ共和国を代表するロシアのスーパースター、ボロット・バイルシェフという偉大な歌い手を得て、今、新しい声の芸術として世界的に注目を集めています。彼が若手二人と組んだ注目のユニット「チュルク・カバイ(チュルクのゆりかごの意)」による初来日公演。隣国トゥバ共和国に伝わる喉歌ホーメイを操る音楽家・巻上公一、パーカッショニストの佐藤正治が共演し、チュルクに伝わる豊穣なる音楽との出会いと道筋を明らかにします。

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